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鉄道

[浜松 不発弾] JR東海 浜松工場で艦砲弾の不発弾処理のため、12月18日午前に東海道新幹線と東海道本線が一時運転見合わせを告知

2016/12/17

JR東海Webサイト

 JR東海は、浜松工場敷地内で第二次大戦中の不発弾が発見されたことを受けて、12月18日朝8時30分から9時30分までの約1時間、東海道新幹線と東海道本線の一部区間の運転を見合わせると発表しました。

【プレスリリース】浜松工場敷地内の不発弾処理に伴う列車運行計画について (PDF)(JR東海)

 不発弾が発見されたのは、東海旅客鉄道株式会社 浜松工場(住所:静岡県浜松市中区南伊場町1-1)の敷地内で、現在は陸上自衛隊による防護措置が実施されており安全上の問題はないという。不発弾は12月18日に遠州灘海岸に移送したうえで処理を行う。

 この不発弾は、第二次大戦中に米海軍の艦砲射撃で使用された艦砲弾で、重量約860㎏、長さ約153㎝、直径40.6㎝のもの。

 発見された砲弾から推定すると、1945年7月29日に米戦艦サウスダコタ、マサチューセッツ、インディアナなどにより行われた艦砲射撃によるもので、射撃の目標に国鉄浜松工機部、浜松駅などが入っていた。

 

JR東海 浜松工場 不発弾処理 2016/12/18

 2016年12月18日(日)8時30分から9時30分までの間(予定)、東海道新幹線と東海道本線の一部区間で運転見合わせ。

東海道新幹線

区間:浜松駅~豊橋駅間の上下線

・運休列車はありませんが、遅延が発生します。
・運転見合わせの時間前に、臨時列車を運行します。
・不発弾処理が予定通りに終了した場合、12時30分頃には遅延が解消される見込みです。

東海道本線

区間:浜松駅~舞阪駅間の上下線

・下り電車は浜松駅始発を舞阪駅始発に変更、上り電車は舞阪駅行きに変更します。
・不発弾処理が予定通りに終了した場合、規制解除後は通常ダイヤで運行します。

 

浜松市発表 2016年12月17日追記

不発弾処理に伴う避難日時:平成28年12月18日(日曜日)午前8時から午前9時40分を予定・雨天決行

不発弾処理工程
・午前8時から 住民避難勧告開始
・午前8時40分から午前9時 不発弾の積載作業(JR東海浜松工場敷地内)
・午前9時から午前9時40分 海岸への移動輸送(中区南伊場町→南区新橋町)
・午前9時40分から午後2時 爆破処理準備作業(南区新橋町の遠州灘海岸)
・午後2時から午後5時 爆破および爆破確認作業(南区新橋町の遠州灘海岸)

[関連ページ] 不発弾処理に伴う避難のお願い (浜松市)

 

浜松艦砲射撃

 1945年(昭和20年)7月29日深夜、米英艦艇21隻によって浜松に艦砲射撃が行われました。

 当時の状況は、静岡新聞の連載記事「浜松艦砲射撃 70分間のとどめ(上中下)」が詳しい。書籍資料は「米軍資料から見た浜松空襲」が歴史資料として参考になります。

時期:1945年(昭和20年)7月29日深夜
参加艦艇:艦艇21隻。戦艦サウスダコタ(米)、戦艦マサチューセッツ(米)、戦艦インディアナ(米)、戦艦キング・ジョージ五世(英)、巡洋艦シカゴ(米)、巡洋艦ボストン(英)、巡洋艦クインシー(米)、巡洋艦セントポール(米)、ほか駆逐艦13隻。
発射砲弾:2,160発
射撃目標:国鉄浜松工機部、浜松駅、日本楽器(現ヤマハ)、東洋紡績など
犠牲者:約170名

[参考記事] 浜松艦砲射撃 70分間のとどめ<上>:静岡連載 (中日新聞)
[参考記事] 浜松艦砲射撃 70分間のとどめ<中>:静岡連載 (中日新聞)
[参考記事] 浜松艦砲射撃 70分間のとどめ<下>:静岡連載 (中日新聞)

関連書籍:

 

自衛隊による不発弾処理について

不発弾処理件数 陸上自衛隊の平成27年の資料によると、日本全国で陸上で発見された不発弾その他火薬類は、処理件数で1,392件(総量43.0トン)で、件数は記録がある昭和50年から昭和後期にかけて急激に減少し、平成以降は緩やかな減少傾向にあるがほぼ横ばいともいえ、不発弾の処理は今後も長く続くことが予想される。

 不発弾は第2次大戦において空襲を受けた市街地、工場、鉄道施設、海岸などで発見され、地上戦の行われた沖縄、硫黄島ではその比率は高い。

 国内において不幸にして不発弾が爆発した事故も多く、1974年に沖縄県の下水道工事中に、1999年に三重県の道路工事現場で、2009年に沖縄県で道路工事現場で爆発し、死傷者が出ている。これらの事例から、戦後から長い時間が経過しても不発弾には爆発の危険性があることがわかる。

大阪浪速区 不発弾
写真は大阪府の当時の資料から
 最近のケースでは、2015年3月16日に大阪市浪速区日本橋の道路工事現場で発見された不発弾は、米国製2,000ポンド普通爆弾(1トン爆弾 長さ1.8m、直径60cm)で、同年5月9日、半径300mの立ち入りを禁止、周辺住民1,600世帯、約2,200人が避難する大規模な不発弾処理となった。

 日本国内の不発弾処理は自衛隊が行い、専門教育を修了した隊員のみが実施する。不発弾処理の特殊勤務手当は1回につき5,200円が、危険性の低いものについては1時間当たり110円が支給される。

 

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