[鉄道 運転] DD130形ディーゼル機関車の運転体験に行ってきました。(小坂鉄道レールパーク)
2016/12/06
小坂鉄道レールパーク(秋田県鹿角郡小坂町)では、2014年から小坂鉄道(小坂精練小坂線)で活躍したDD130形ディーゼル機関車の運転体験を実施しています。
2016年9月上旬、運転体験の予約を取ることが出来ましたので運転体験に行ってきました。
私が体験する鉄道車両の運転はEF63に続いて2車種目で、大好きなディーゼル機関車!ということでドキドキしながらのパーク訪問となりました。
DD130形ディーゼル機関車運転体験 (小坂鉄道レールパーク)
運転体験の予約方法
DD130形の運転体験は2種類のコースがあり、座学+実技の本格的な「運転士への道コース」と、「お試しコース」に分かれています。
予約方法はいずれのコースも、WebフォームまたはFAXでの事前申し込みで行い、小坂町役場から振込用紙が郵送されてきますので、指定の銀行口座に体験料を事前に入金します。後日、入金確認の連絡が来て、申し込み完了になります。
1.運転士への道コース
4~12月の特定の土日を対象に、両日最大5名を募集して行われるコース。午前中は座学、午後は運転実技を行います。
運転距離は約500mで、2往復を運転できる。受講は10時~15時まで。料金は初回30,000円。(別途、入園料500円が必要)
初回:30,000円 午前に座学、午後に実技
2回目以降:25,000円 午前の座学免除、午後の実技のみ
重連走行:40,000円 6回目以降は重連走行を選択可能。
三重連走行:55,000円 重連走行6回目以降は三重連を選択可能。
講習修了後は、運転体験証明書が発行される。
2.お試しコース
4月28日~11月28日の間で、運転士の道コースの実施日を除く毎日を対象に、1日15名程度を募集して行われるコース。駅構内で運転操作の簡単な説明を受けてから実技を行う。
運転距離は約100mで、1往復を運転できる。所要時間はおよそ15分。料金は5,000円。(別途、入園料500円が必要)
という2つのコースがありますが、体験してきたのはそりゃやっぱり
運転士の道コース!!
DD130形運転体験 座学講習
午前中は駅舎会議室内での講習です。このほか、駅構内で実機の解説と運転添乗を行います。
10:00~10:10 オリエンテーション
・開講挨拶、スタッフ紹介
・運転士なりきり準備
ナッパ服、制帽、腕章、鉄道時計を貸与してくれます。
・運転体験証明書の個人写真撮影
10:10~10:25 小坂町と小坂鉄道レールパークの紹介(DVD視聴)
10:25~11:20 DD130形ディーゼル機関車の解説
・机上講義
・適正試験体験(赤青黄の色灯信号の反応速度試験機の体験
・駅構内でDD130実機の解説
・集合写真撮影
11:20~12:20 昼休み
小坂鉄道OBの指導運転士による実機の内部解説です。さすが、ナッパ服がとても似合っておられます。
機械オンチなのでよくわかりませんでしたが、機関内部を見られる貴重な機会になりました。
いよいよDD130形ディーゼル機関車内部へ。
DD130形の運転台です。
EF63と比べてメーターもスイッチも少なく、すっきりした印象です。大きな違いは、主幹制御器とブレーキ弁の位置が左右逆なところ。
機器類の説明を受けた後、指導運転士が運転線500m×1往復を実際に運転し、実車感覚を学びます。
構内の直線部で時速25kmまで加速します。老齢車体とは思えないググッと来る加速感、なにより時速25kmは速い。
1往復を終えて小坂駅構内の停止目標です。白い棒に車両の先頭が来るように止まれるようにとのことです。
コツは、奥の赤い棒の先端がステップの手前側と面が合うあたりがちょうどの停止位置になるそうです。今の状態がめちゃくちゃ正確な停止位置じゃないですか!身が震えました。
以上で午前の講義が終了し、1時間のお昼休みです。
貸与してもらったナッパ服(上)、腕章、鉄道時計です。頭には制帽もかぶってます。鉄道時計は日本各地で実際に使われたものを集めたそうです。
写真は昼休み時間に撮影。一式は講義終了まで貸与してくれますので、駅構内外で記念撮影ができます。
DD130形運転体験 運転実技
昼休みを終えて、午後からは運転実技です。
12:30~ 仕業点呼
・小坂機関区 運転当直室で仕業点呼。時刻表を受け取る。
12:40~ 第1仕業から乗務開始
・指導運転士が同乗して、小坂駅~毛馬内駅(仮想駅)まで500mを2往復運転する。
・同区間はタブレット閉塞区間として、2種通票(□)を仕業単位で携行する。
・小坂駅では駅員が手旗で出発信号を現示します。
15:00~ 帰着点呼
・運転体験証明書発行
・閉講挨拶
・貸与品返却(ナッパ服、制帽、腕章、鉄道時計)
私は「第1仕業」に割り当てられましたので、1番手の運転になりました。時刻は分単位で決められていて、本当にその通りに出来るのか緊張してきました。
第52列車 毛馬内12:46発、小坂12:49着
第53列車 小坂12:52発、毛馬内12:55着
第54列車 毛馬内12:58発、小坂13:01着
いずれも最高速度25km/h、タブレットの形は「□」
それでは第1仕業の乗務開始です!
(以後の写真は、運転手、添乗者、車外の第三者の3つの視点が混在しています)
第1仕業担当、第2仕業担当、指導運転士の3名がDD130に乗り込みます。
エンジンスイッチ始動。DD130はエンジンが前後に2基あるので、ダイヤルを「1始」に合わせて、「S」を押して第1エンジンを始動、次に「2始」に合わせて、「S」を押して第2エンジンを始動します。最後にダイヤルを「中立」に戻します。
運転台切り替え。画面右下、運転台切り替えコックを上にあげます。
タブレットを受け取ります。
受け取ったタブレットは、記号を照合して、このタブレットホルダにかけます。
手旗信号で出発許可の合図
出発。ブレーキ弁を運転位置、逆転機を前進、3ノッチまで上げて加速します。ノッチハンドルはバネが効いていて、手で常に押さえてないとノッチダウンしてしまいます。
トロッコ列車の停車位置を過ぎるころには時速25㎞まで加速しており、想像よりもグングン加速して走っていきます。構内が見通しよく開けていてるので怖さは感じず、むしろ気持ちいい。
約500m先、運転線の終端へ到着しました。この位置は、「毛馬内駅(仮想駅)」と称されています。
運転台を交換して、小坂駅に向かって折り返しです。
構内に保存されているキハ2100形気動車を横目に、ポイントをいくつも通過します。
1往復の運転終了!
この後、もう1往復を運転して、第2仕業担当に引継ぎ、自分はさらに2往復分を同乗できました。
(午前:1往復の同乗、午後:2往復の運転体験+2往復の同乗で、合計5往復)
約500m×2往復、1人あたり21分間の運転時間ですが、構内の端から端まで運転できるという、充実感たっぷりの運転体験でした。
運転体験修了後、証明書が発行されます。
裏面には1回目を修了した捺印があり、5回までの欄が設けられています。6回目からは重連運転が可能になります。
重連運転したい! ※6回目から
三重連もしたい! ※11回目から
秋田はちょっと遠いですが、通う方法を検討したいと思います! 体験費用も貯めないとね。