[鉄道] 小樽市総合博物館にDD13を見に行ってきました。
ディーゼル機関車の静態保存が多くあるという「小樽市総合博物館」に行ってきました。
1985年に廃線となった手宮線の手宮駅跡に建てられた小樽市総合博物館は、駅跡の広大な敷地5.8haを有する鉄道中心の博物館で、屋外展示場には貴重な鉄道車両、とくに北海道ゆかりの車両が多く展示されています。
まずは本館手宮口横にある手押し式転車台に目を奪われます。
400円を払って博物館に入場して、再び転車台を眺めます。
この転車台は現役で、施設内を走る蒸気機関車アイアンホース号の方向転換に毎日使用しています。アイアンホース号の乗車は無料で、構内を往復走行してくれます。
手宮口から入場してまず最初の展示車両は、C12形蒸気機関車です。
キハ22です。ちょっと痛みが激しくてかわいそうです。
展示車両の多くは車内に入ることができます。車内はかなりほこりっぽくて、今この中で飲食する気分にはなれません。
DD16形ディーゼル機関車です。本機は17号機ですが、0番台の車両は保存機がここ小樽を含めて5両、現存機は1両だそうです。
風雪による劣化は進んでいますが、今でもぎりぎり使えそうな雰囲気です。
Nゲージなどの鉄道模型でみると、Bトレインショーティーみたいなかわいらしさを感じますが、実機を見るとなかなかどうして立派な体格をしています。
DD16の隣に展示されているのがDD13形ディーゼル機関車611号機です。今回これを目当てに小樽にやってきました。
子供時代に駅で活躍している姿をみかけてDD13を好きになりました。そして鉄道模型でも最初に買ったのがこのDD13で、思い出深い車両です。
気がつけばお役御免となり退役していました。
日本車両製造の昭和41年生まれです。
もし出来ることなら実機を1台引き取りたかったなぁ。何時間でもここで見続けていたい気分です。
さて、旧手宮機関庫では、手押し式転車台の実習をやっていました。
女性2名で実施していて、1名が回転用の棒を押し、1名が位置決めを行うという配置です。手押し式と言っても完全人力ではなくて、油圧式の補助動力がついていて、ガッションガッション言わせながら回転していきます。
位置が決まったらレバー挿入で固定します。この博物館は手宮口の転車台と、機関庫前の転車台と２つの転車台が現存かつ実働する状態で展示されている点がうれしいですね。
小樽市総合博物館には貴重な保存車両の見学や、蒸気機関車アイアンホース号の乗車体験など、見どころがたくさんあります。小樽の海の幸も楽しみながら、出かけてみてはいかがでしょうか。
小樽市総合博物館
施設情報
開館：2007年（平成19年）7月14日
所在地：北海道小樽市手宮1-3-6
営業時間：午前9時30分から午後5時
休館日：火曜日（祝日の場合は翌日）、年末年始（12月29日から1月3日まで）
入館料：本館 一般400円（冬期300円)、中学生以下無料
展示車両
ほとんどの車両が屋外に展示されている。そのため、風雪による痛みが激しい車両がある。
しづか号蒸気機関車は中央展示館内に、大勝号蒸気機関車は旧手宮機関庫内に保存展示されている。
蒸気機関車
しづか号（中央展示館内）、大勝号、C12形6号機、C55形50号機
ディーゼル機関車
DD13形611号機、DD14形323号機、DD15形37号機、DD16形17号機、DD51形615号機、DE10形503号機
電気機関車
ED75形501号機、ED76形509号機
気動車
キハ03形1号車、キハ22形56号車、キハユニ25形1号車、キハ27形11号車、キハ56形23号車、キロ26形107号車、キハ82形1号車、キシ80形12号車、キシ80形34号車
客車
い1号客車（中央展示館内）、オハ36 125、オハフ33 364、スハフ44 1、スハ45 14、スユニ50 501、マニ30 2012、オエ61 309、スエ78 5
貨車
ワム82506、ホキ2226、セキ7342、トラ57964、ワフ29984、ヨ7904（車掌車）
事業用車
キ601（ロータリー式除雪車）、キ800（マックレー式除雪車）、キ270（ラッセル式除雪車・単線用）、キ1567（ラッセル式除雪車・複線用）、キ718・キ752（ジョルダン式除雪車）、ソ34（操重車）、貨車チキ6141（長物車）
