[鉄道] EF63運転体験、2回目の運転体験に行ってきました(群馬県/碓氷峠鉄道文化むら)
7月にEF63運転体験の学科と実技1回を終え、
人生のうちに1回でもロクサンが運転できればもう満足・・・
なんて思いは 微塵も無く、次の機会を狙っていました。
こまめにWebで予約状況を確認していると、8月下旬に空きコマがあるのを見つけたので、2回目の運転体験に行ってきました。
前回の運転体験からのブランクは約1か月間。短いようで長いこのブランク、マニュアルを読み返してみても機器の配置や感覚が全く思い出せず、直前までドキドキしていましたが、当日の講師は学科の時と同じ講師で一安心。
急に気持ちの余裕ができ、ポイント切り替えなどの待機時に機関車内部を収めてきましたので、運転の手順とともにご紹介します。
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EF63運転手順
この運転手順は、碓氷峠鉄道文化むらのぶんかむら駅から軽井沢方面に向かって勾配を上る約400mのコースについての手順になります。平地の運転手順とは異なるものになります。
また、学科講習時の資料をもとにしていますが、運転手順でバーニヤ操作が省略された箇所は省いています。
運転の準備
パンタグラフ上昇
・逆転ハンドルを「力行」位置(前進・後進いずれでも可)、すぐに「中立」へ戻す
・パンタグラフドラムスイッチを「全上」に。窓から目視でパンタグラフNo.1およびNo.2の上昇完了を確認する。
・電圧750Vの通電を線電圧計で確認。
空ノッチ試験
(写真はイメージ)
・ブレーキシリンダ圧力:4kg/cm2(390kPa)を確認。(単弁:緩ブレーキ位置、自弁:保チ位置)
(写真はイメージ)
・後進力行:「切~6ノッチ~切」
・前進力行:「切~6ノッチ~切」
・前進発電力行:「切~B9ノッチ~切」
通電試験
・MR/MM送風機NFBを「ON」に。
(写真はイメージ)
・前進力行:「切~1ノッチ~切」
・後進力行:「切~1ノッチ~切」
・HB保ちNFB「OFF」にし、「HBシャ断」表示灯の点灯確認後、再びHB保ちNFB「ON」に。
ブレーキ試験
(写真はイメージ)
【自弁】
・感度試験 ブレーキ管圧力 40kPa 「減圧」
・漏洩試験 ブレーキ管圧力 60kPa 「減圧」 漏洩30秒間20kPa以下であることを確認する。
【単弁】
・作用部の感度試験 緩ブレーキ 30kPaずつ3回加圧で100kPa、3回で緩める。
・圧力試験 急ブレーキ位置 390kPa ユルメ位置 戻しバネ確認
運転台変更
1エンド運転台
・自弁 常用全制動(ブレーキ管圧力 140kPa)
・線電電圧が0V位置を確認(パンタグラフ降下) パンタグラフドラムスイッチ「閉」位置へ。
・MR/MM各送風機を「ON」に。
・自弁、単弁、逆転 各ハンドル抜き取り
・助士側通路で2エンド運転室へ移動する。
機械室でATS切り替え
・機械室にて、ATS切り替えスイッチをエンド「No.2」、上下「下り」に各変更する。
2エンド運転台
・自弁、単弁、逆転 各ハンドルを挿入する。
・パンタグラフドラムスイッチ「全上」に。窓から目視でパンタグラフNo.1およびNo.2の上昇完了を確認する。
・電圧750Vの通電を線電圧計で確認。
・切り替えコック「1」位置へ
(写真はイメージ)
・自弁「保ち」位置、単弁「重なり」位置に。
(写真はイメージ)
・空ノッチ試験 前進力行「切~Sノッチ~切」
(写真はイメージ)
・ブレーキ試験
【自弁】
「運転」位置 ブレーキ管圧力490kPa BC圧力0を確認
「常用ブレーキ」位置 ブレーキ管圧力 96kPa以上「減圧」 BC圧力150kPa以上確認
【単弁】
「急ブレーキ」位置 BC圧力 390kPa 「ユルメ」位置 戻しバネ確認
上り坂運転
・元空気ダメ圧力 640~790kPa確認
・逆転ハンドル 前進力行(FP)位置 MCノッチハンドル「1」ノッチ
・電流確認 BC「0」確認 1号ポイントまでに「6」ノッチ
・1号ポイント通過後、「S」ノッチ 進段完了後そのまま運転継続
・2号ポイント手前で「6」ノッチに戻し、ポイント通過
・停止目標が近づいたら、ノッチを順次「3」ノッチまで戻す
・停止目標に合わせて、自弁でブレーキ管圧力を 40kPa減圧して停止。
・停止後ただちにノッチ「OFF」に。
運転台変更
2エンド運転台
・自弁にて常用全制動 ブレーキ管圧力 140kPa減圧
・切り替えコック「2」位置へ
・パンタグラフドラムスイッチ「全下」位置へ。
・線電電圧が0V位置を確認(パンタグラフ降下) パンタグラフドラムスイッチ「閉」位置へ。
・標識灯、MR/MM各送風機NFBを「ON」に。
・自弁、単弁、逆転 各ハンドル抜き取り
・助士側通路で1エンド運転室へ移動する。
機械室でATS切り替え
・機械室にて、ATS切り替えスイッチをエンド「No.1」、上下「上り」に各変更する。
1エンド運転台
・自弁、単弁、逆転 各ハンドルを挿入する。
・標識灯、MR/MM各送風機を「OFF」に。
・パンタグラフドラムスイッチ「全上」に。窓から目視でパンタグラフNo.1およびNo.2の上昇完了を確認する。
・切り替えコック「1」位置へ
・スイッチ整備 制御回路、ATS各NFB「ON」に。
・自弁「保ち」位置、単弁「重なり」位置に。
・逆転ハンドル 前進発電力行(FB)位置に。ノッチハンドル「B9」位置に。
・ブレーキ試験
【単弁】
運転位置
【自弁】
「重なり→運転→保ち」位置へ移動し、BC圧力200kPaに。
「常用ブレーキ」位置でブレーキ管圧力 60kPa以上に減圧し、BC圧力上昇を確認する
「重なり→運転→保ち」位置へ移動し、BC圧力200kPaに。
【単弁】
「急ブレーキ」位置でBC圧力390kPa 戻しバネ確認
「ユルメ」位置でBC圧力200kPa 戻しバネ確認後、「運転」位置に。
下り坂運転
・下り坂の出発時は警笛省略。(周辺住民への配慮のため)
・自弁で3回に分けて緩めて「発車」 時速10㎞で発電ブレーキ立ち上がりを確認する。
・2号ポイント通過後、ノッチハンドル「B8」位置に。
・1号ポイント制限速度時速5km以下
・停車目標で停止
停車後作業
・自弁で常用全制動(ブレーキ管圧力 140kPa)
・HB保ちNFB「OFF」にし、「HBシャ断」表示灯の点灯確認後、再びHB保ちNFBを「ON」に。
・前進力行位置で「切~1ノッチ~切」
・スイッチ整備 制御回路、ATS各NFBを「OFF」に。
・パンタグラフドラムスイッチ「全下」位置へ。
・線電電圧が0V位置を確認(パンタグラフ降下) パンタグラフドラムスイッチ「閉」位置へ。
・バッテリーNFBを「OFF」に。
以上で運転終了。
手慣れた人なら20分で終わっちゃう1往復400mの運転です。私はまだ時間ぎりぎりの30分近くかかってしまいます。
あっという間の30分ですが、運転手になりたいという夢をかなえ続けている30分でもあり、童心に帰れる楽しい体験をさせてくれます。
相変わらず予約がとりにくい状況が続いています。次回はいつになるかな・・・。