[鉄道] 旧熊ノ平信号場(旧熊ノ平駅)に行ってきました (群馬県安中市)
アプトの道の横川駅から旧丸山変電所まで散歩、車を使ってめがね橋(碓氷第三橋梁)に続いて、旧熊ノ平信号場まで行ってきました。
めがね橋から車で10分ほど進むと、道が大きくカーブした内側に旧熊ノ平信号場の駐車場があります。(横川駅からは車で約25分)
登り切るとそこは紛れもなく駅だった場所。「熊ノ平駅」としては、1906年から1966年までの60年間、ここに存在しました。
軽井沢方面を眺めてみます。
アプトの道としてはここが終点で、軽井沢方向にはこれ以上進めません。
ここからはもう電車も蒸気機関車も出てくることがない、自分が浦島太郎になってしまったかのような、そんな不思議な感じがする光景です。
ここの歴史は、さかのぼること1893年(明治26年)4月1日、信越本線横川-軽井沢間の開業に伴い、蒸気機関車の給水・給炭所として「信号所」が設置されました。
そこから13年後の1906年、鉄道駅「熊ノ平駅」に昇格します。
この変電所は、1937年(昭和12年)に建設され、1997年(平成9年)の廃線まで現役だったそうです。
アプトの道はこの変電所を横目に進み、横川駅まで続きます。
横川方面に進むトンネルが4つ。このうち向かって右から2番目がアプトの道のトンネルです。
アプトの道は歩きやすくきれいに整備されています。トンネルはひんやりと涼しく、ここからだと下りの道なのですたすた歩けます。戻りは逆にちょっときついので景色に見とれて歩きすぎに注意です。
旧熊ノ平信号場(旧熊ノ平駅)
所在地:安中市松井田町坂本地内
営業時間:通年(終日開放)
アクセス:上信越自動車道松井田妙義ICより車35分、JR信越本線横川駅より車25分
駐車場:あり
歴史:
1893年(明治26年) 4月1日 信越本線横川-軽井沢間が開通し、給水給炭所として設置される。
1906年(明治39年) 10月1日 鉄道駅「熊ノ平駅」に昇格。
1966年(昭和41年) 2月1日 信号場に降格。
1997年(平成9年) 9月30日 北陸新幹線(高崎-長野駅間)の開通に伴い、信越本線横川-軽井沢間廃線と共に廃止。