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鉄道

[鉄道] EF63運転体験に行ってきました(学科実技編)(群馬県/碓氷峠鉄道文化むら)

2016/08/09

碓氷峠鉄道文化むら

 群馬県横川の碓氷峠鉄道文化むらにやってきました。

 この施設は1999年にオープンした体験型鉄道テーマパークで、1997年に廃止となった信越本線 横川-軽井沢駅間の横川駅側にあった横川運転区の跡地に出来ました。横軽の歴史を支えてきたED42形アプト式電気機関車や、EF63形電気機関車など、貴重な保存車両が数多く展示されているのが特徴です。

碓氷峠鉄道文化むら EF63運転体験 Web

 碓氷峠鉄道文化むらが「体験型鉄道テーマパーク」と言われる所以の「EF63電気機関車 運転体験」を体験しましたのでレポートします。レポートは、今回の学科実技編と、運転体験編、そして予約(のコツ)編の3部構成の予定です。

 この鉄道文化むらでは、実際に稼働する本物のEF63を使用して、信越本線の本線だった線路上を運転することができます。

 その運転体験の前に、まずこの施設で学科実技講習(1日)を受講する必要があります。運よく、2016年7月に学科実技講習の予約が取れました。

碓氷峠鉄道文化むら 入場口

 講習の開始は10時00分から、30分ほど前に到着しました。

 入場は通常大人500円ですが、EF63の講習受講や運転体験を行う場合は、窓口でその旨を伝えると無料で入場することができます。(要証明提示)

碓氷峠鉄道文化むら 鉄道資料館

 入場してすぐ、見るからに昭和の鉄道施設らしい背中がゾクゾクする建物、現在は鉄道資料館となっている建物に向かいます。

碓氷峠鉄道文化むら 講習室は3階

 講習を行う大会議室は3階とのことで階段を上ります。

碓氷峠鉄道文化むら EF63運転体験 講習室

 大会議室に入ると、本日の受講数5人分の資料が席に置かれていました。好きな席に座っていいようです。

EF63運転体験 資料と制帽

 机の上の資料は「EF63形電気機関車講座」と「EF63運転体験予約のご案内」の2冊、そして制帽が1つ置かれています。

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 運転体験の講習スケジュールは、10時から休憩2回70分を挟んで、16時30分までみっちり行われます。

 午前中は2部構成で、「横川-軽井沢間の鉄道の歴史について」と「EF63形電気機関車の概要と仕組み」に分かれています。

 歴史の講習は30分ほどの所要時間で、明治時代のアプト式での開業から電化、EF63の活躍、そして廃線までの歴史をダイジェストで学びました。後にある修了テストの対策についてもしっかりサービスしてくれます。

 続いての講習は「EF63形電気機関車の概要と仕組み」を70分ほど。このときの講師は、当時現役でEF63を運転していた方で、まぁなんというか、ファンとスターくらいの差、雲の上の存在の方、人間国宝にお目にかかった気分です。

 講習の内容は電気やブレーキの仕組みを教わりましたが、とても70分で仕組みの全てを語りつくせるはずもなく、大事なのはブレーキと教わりました。それもそのはず、横軽は66.7‰(パーミル)の急勾配区間で、何よりも重要なのはうなずけます。

 この講師の方は気さくな方で、「電気機関車動かすのは簡単だから」と肩の力を抜いてくれました。

 昼に60分の休憩をはさんで再び大会議室へ戻り、EF63の運転手順を解説した20分のビデオ講習を受けます。ビデオは、ここでの運転体験の手順に従った内容でした。

EF63 基地線

 ビデオ講習が終わると、EF63の基地線に移動します。本日の講習機はEF63 12号機です。

EF63運転室内

 1エンド側(横川側)の運転室に、講師、受講者4名が入室します。5人とか入るような空間じゃないですが、実働機の運転室に入るのは初めてなのでこれだけでも感動です。

EF63逆転ハンドル

 逆転ハンドルです。前進発電力行、前進力行、中立、後進力行、後進発電力行を切り替え、力行時1~6,S,SP,P、発電力行時B1~B9まで順に上げ下げします。

 このノッチ切り替えが慣れが必要で、ハンドルを握ってスライド、ノッチの位置にスムーズにカチッとはめるのが難しい。ガチャ、カッチ、ガチャ、カッチとテンポよくうまく決まるとうれしくなります。

EF63ブレーキ弁

 ブレーキ弁です。一番左が単独ブレーキ弁、その右側が自動ブレーキ弁です。単独は機関車単独のブレーキ、自動は連結車両がある場合のブレーキ弁です。今回の講習では単機運転ですが、自弁・単弁の両方使用しました。

 EF63が静止している状態で、運転手順を講師が1人1人に説明してくれます。講師の方曰く、「(手順を)覚えきれなくても大丈夫。分からない場合は『次は何でしたっけ?』と聞けばいい。講師が助けてくれるから」とのこと。

EF63運転席からの眺め

 講師が運転手順にのとって運転線(約400m)を2往復運転してくれました。108tの巨体が時速10㎞で動きます。実機の運転室ビューは最高ですわ!

 実際の運転体験を行う際も、この運転線を1往復します。そのため、パンタグラフの上げ下げ、エンド交換に伴う空ノッチ試験、通電試験、ブレーキ試験など、運転に必要な手順が盛りだくさんになります。

 実機での講習が終わり、会議室に三度戻ります。最後は修了テスト。本日の講習内容を踏まえたテストに合格すると、晴れて運転体験を行う資格がもらえます。テストの傾向については、先の講習で講師が何度も念入りに教えてくれますので、まず合格間違いないです。

 というわけで合格しました。やったー!

制帽

 合格すると、朝から使わせていただいていた制帽が正式に贈呈されます。この制帽は今後の運転体験の際に必携のアイテムになります。

EF63運転体験証明書

 また、運転体験証明書も発行されます。この証明書は今後、運転体験をする際に、入場時や受付時に提示するものです。

EF63 2エンド側(軽井沢側)

 写真は先ほど基地線で撮影したEF63の2エンド側(軽井沢側)です。

 明日は、自分がこの手でこのEF63の運転を初めて体験します。

 続きは後日掲載します。

EF63運転体験 学科実技講習

 碓氷峠鉄道文化むらでのEF63運転体験をする前に、必ず受講しなければならない講習。

開催日:毎月第3土曜日(平成28年度)
講習1回の定員:5名
学科実技講習料金:一般 30,000円、会員※ 29,000円
※会員:「碓氷峠鉄道文化むら」ファンクラブ 年会費2,000円
公式URL:EF63形電気機関車 運転体験 (碓氷峠鉄道文化むら)

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